「犯罪者であってもすやすや眠る、素晴らしき世界だね」この下りが大好きです。そんな中村一義さんとライヴでご一緒することになりました。これはひょんな繋がりで実現した訳ですが、本当に光栄な話で、もうなんというか久しぶりに、真面目にギターを弾かなきゃって気持ちでいっぱいです。
さて、「予想以上に、予想以上に、夢は夢としてすぎてゆく」と中村氏もおっしゃる通り、最近かなりとりとめのない、あまりにアヴァンギャルドな夢ばかり見るわけですが、起きた瞬間しかその夢の実態を記憶していないのです。レム睡眠地獄。缶酎ハイの呑み過ぎかな…
ボクは個人的に幼い頃からこの現実世界に自分の「夢」を投影することが苦手です。将来なになにになりたい、例えば大人になったらアフリカ大陸を縦断したいとか、外資系の投資会社でばりばり稼いでカイエンを乗り回したいとか、35までには頭金3000万突っ込んで庭付きの一戸建てに住みたいとか、死ぬまでに絶対宇宙に行ってみたいとか、権力者になって国家を動かしたいとか、とか。
そう、元来「無気力」に出来上がっているこの精神構造が由来していることは確かで、もうこんなんじゃ駄目だと、昨日36歳に変身した我が身を顧みて、この自堕落な己に喝を入れることに決めた。夢みるその力が強ければ強いほど、それを実現する力が強いことは知っている。
今年は「夢」を持って生きようと思う。さあ、まずその「夢」を探すところから始めよう。